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執筆者の写真神明建築工房

木製建具



木製建具は大きさや形も自由自在、5m幅全引込みなんてこともできてしまう。

見た目もやさしく手触りも良い。内部仕上げにも良くなじみ、建物とともに古びてくれるのも自然でいい。

建具は天井いっぱいの高さにする。引戸は、開けておいてじゃまでなく、つながりのことと共に金物代が安くつく利点もある。

「住宅設計作法―永田昌民・N設計室の仕事」



建築家の永田昌民さんの言葉を引用しましたが、窓はただ外とつながるツールではなくて採光、通風、眺望、遮光といったさまざまな要素が詰まった空間です。

我々は、開口部近辺では外と内の良い関係性、心地よい居心地を考えて設計を行なっています。


しかしながら準防火地域では、延焼の恐れのある部分に設ける開口部を防火設備にしないといけません。そうするとほとんどの場合はアルミサッシを選択することになります。

それでも木製建具を計画することは可能です。

今回は4つの方法をご説明したいと思います。


1. 防火シャッター

よく街中で木製建具のファサードを見かけるショップなどあると思いますが、上部を見るとシャッターがつけてあります。シャッターが防火設備となるので木をあしらった表情が可能になります。しかし、住宅であるとシャッターボックスの見栄えが気になってくることがあります。



2. 防火認定を受けた木製建具

各メーカーから色々な対応のものが販売されています。デメリットとしては、コストが高いことです。


3. 防火雨戸

建設省告示第1360号1-2-ホに記載されている「骨組を防火塗料を塗布した木材製とし、屋内面に厚さが1.2cm以上の木毛セメント板、または厚さが0.9cm以上の石膏ボードを張り、屋外面に亜鉛鉄板を張ったもの」とすれば可能となります。

防犯性も兼ね備えられるので、一石二鳥です。


4. 防火設備とみなされる袖壁・塀

建築基準法施行令第109条第2項に記載されている方法です。

防火袖壁により、隣地境界線から窓まで3m以上離れるように計画すれば可能となります。



木製建具の住宅に興味ある方は、高田馬場駅すぐの神明建築工房へご相談ください。



(※写真については、街中で撮影した建築物を記載しております。)

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